
ai の 種


2017年の冬至
7曜のエレメンツを辿るシリーズの最終章
土の展覧会を開催しました。
まずは土に触れたらインスピレーションを得ようと、
星の坊主さまの畑を訪ね、稲が狩られたあとの土を眺め、畑の土に触れていたら
ふいに土から成長する葉と根を張る姿が見たくなり
即翌日みんなで「種まきしよう!」と
時期的には無茶なまだ真冬の季節、いく種もの野菜の種を蒔きました。
こじょうくんの努力と愛で見事100ほどのリサイクル瓶のポットができあがりました。
越冬し、また春に種が実りました。
その展では「産土衣」と題して
" 人は土から生まれ 土に還ってゆく、あるひとりの人生のあゆみの衣 " を
i a i さんとコラボレーションした作品を作りました。
i a i の住む京都福知山の山村の黄土に藍を歳と共に重ねて染めていく人生の一連の衣は
淡い土から深みを増していく人の一生にうつりました。
その年の冬至は偶然にも土星が30年ぶりにホームに戻る星詠みでいう土台が変わっていく。
世界のシステムが変わると言われた時代の移り変わりのタイミング。
時がたち、令和となり、世の中が一変した2020年の春。
わたしは「みんなが(愛の)種を蒔いたらいいだろうなぁ」と思いながら
次の春を待つ前の晩秋、居合さんの藍の種だ!と 、あのときと今が結びつきました。
数日後届いた、箱には
「然るべきときに・・」と居相さんの愛がつまった種がやさしくいっぱいに満たされてました。
春夏秋冬と巡っていく。時はどんどん過ぎ、春もあっという間に来て、通り過ぎていく。
季節外れでも、自分の中の然るべきときというのはどんな時でもあるのだとおもいます。
ここから少しずつ生み出す、mi’ndyの種の作品とともに、この「あいの種」をおすそ分けするので
だれかの元へ然るべき時に蒔かれたら幸いです。
作品の中には土展で土染めして頂いたカディシルクの貴重な布を使用したものも予定しています。
ポツポツ然るべきときに生み出しますので、気長におつきあいいただければ。